オープニング
- オープニングテロップ
- はるか昔、伝説の勇者ロトの血をひく若者によって竜王は倒され、
世界は光を取り戻しました。
ドラクエ1が難しくてクリアできない人には朗報ですね。
- オープニングテロップ
- 若者はその後、ひとりの女性とともに旅に出て、
いくつかの新しい国を築いたのでした。
それらの国は若者の子供たちによって、
代々治められたと伝えられています。
そして100年の月日が流れました……
ドラクエ1の勇者は最後に、「私の治める国があるなら私自身で探したい」と言っていましたが、見つからなかったので自分で作ったということでしょうか。ともあれ、ドラクエ2の主人公たちを作ってくれたローラ姫に感謝です。
- デモメッセージ
- ここはムーンブルク。
ローレシアよりはるか南西の国。
城の中庭では王様と若き姫様が平和な語らいの時を過ごしていました。
お花畑の前で2人で手をつないでイチャイチャしています。親子恋愛が始まろうとしたその時……
- 兵士
- 「お、王様!
大変でございます!
大神官ハーゴンの軍隊がわがムーンブルクのお城を!」- ムーンブルク王
- 「なにっ!?ハーゴンが攻めてきたと申すかっ!?
ぬぬぬハーゴンめ!
こうおしてはおれぬ!
すぐに兵士たちを集めよ!」
凶悪な敵が世界のどこかにいると分かっているのなら、平和な語らいどころではなかったはず。これはムーンブルク王の治世の失敗でしょう。
- ムーンブルク王
- 「よいか○○!
お前はここに隠れているのだっ!
わしの身に何が起こっても嘆くでないぞ」- ムーンブルク王
- 「さあ、早く行け!
わしはこのことをローレシアの王に知らせねばならんのじゃ」
普段は座りっぱなしで腰が重そうな王様も、娘のためとなると話が別。襲ってくるモンスターを魔法で押さえつけます。しかし、たちまちモンスターたちに囲まれ、悪魔神官の炎でとどめを刺されてしまいます。
- ムーンブルク王
- 「ぎょえーーっ!!」
パパスの「ぬわーーっ!!」と並ぶ断末魔の叫び。王様って、最後に必ずこういう叫び方するんでしょうかね。哀れにも兵士たちは強大な魔物に次々と殺され、城は炎に包まれます。そして、1人の兵士が何とか目の前の魔物を倒し、城を出てローレシアに向かいます。
- ムーンブルクの兵士
- 「一刻も早く、このことをローレシア王に知らせなくてはっ!」
ローレシアの国がいかに強大であるかが推察されます。燃え上がるムーンブルク城を後に、最後の力を振り絞ってローレシアにたどり着く兵士。
- ローレシアの兵士
- 「む!そのキズは!?
いったい何があったのだ!?」- ムーンブルクの兵士
- 「キズの手当などかまわぬ!
すぐに王様に合わせてくれ!
私にはお伝えしなくてはならぬことがあるのだ!?
ゴホ、ゴホッ…」
この兵士は他国の王様にも忠実なのでしょうか。咳払い前の「!?」にはどんな意味があるのか、当方では分かりかねます。
そして王の間に運ばれる兵士。ここからは1人で歩いて、王の目の前まで行きます。ここの王様は傷ついた兵士が来ているのにずっと玉座に座ったままです。体を張って魔物と戦ったムーンブルクの王様を少しは見習ったらどうでしょうか。
- ムーンブルクの兵士
- 「ローレシアの王様!
大神官ハーゴンの軍団がわがムーンブルクの城を!
大神官ハーゴンは禍々しい神を呼び出し、世界を破滅させるつもりです!
王様!
何卒ご対策を……!
ぐふっ!」
そこまで分かっているのならば、とっくにハーゴン征伐の旅が始まっているはず。東京大地震が起こると言われながらも「まだ大丈夫」と思って、具体的な対策を始めない我々とよく似ている気がします。
- ローレシア王
- 「王子××よ、話は聞いたな?
そなたもまた勇者ロトの血を引きし者。
その力を試されるときが来たのだ!
悲しんでいる時間はない…
旅立つ覚悟ができたなら、わしについて参れっ」
覚悟を作るための時間はあるのですね。
- ローレシア王
- 「その勇敢な兵士を手厚く葬ってやってくれ」
そうなのです。調べてみると分かりますが、この兵士は「ただのしかばね」呼ばわりはされません。