ファイナルファイト
完全攻略

SFC版について

SFC版のファイナルファイトは単なる移植ではなく、いろいろな変更点があります。ここでは難易度という観点でSFC版を見てみることにします。総じていうならば、敵味方、どちらにとっても「理不尽な難しさ」が増えています。

SFC版の簡単な点

敵の数が少ない
SFC版は1画面に出てくる敵の数は最大で3体までです。ドラム缶などの壊せる物体があるときは、それも敵の数として含めるので、2体、1体までしか出ないところもあります。初代ファイナルファイトにかぎらず、「2」「タフ」でもこの数は変わりません。大勢の敵に囲まれる心配がなく、この点は難易度を大きく下げています。火炎ビンを投げる赤ハリウッドもアーケード版ほど頻繁には出現しません。
ステージ4が削除されている
炎が厄介な工場ステージがSFC版にはありません。つまり、強敵のロレントと戦うこともありません。
残機が多い
アーケード版では2回ミスしたらゲームオーバーでしたが、SFC版では時にオプション操作をしないかぎり残機は5機、さらにスコア20000点ごとに1UPします。
武器を持ったときの当たり判定が甘い
アーケード版ではパイプや日本刀で攻撃するときの当たり判定が厳しく、縦軸がかなり厳密にそろっていないと当たりませんが、SFC版では多少縦軸がずれていても通常のパンチと同様に当たります。さらにハガーの場合は、武器を振るスピードがより速くなっています。
パイルドライバーの飛距離が長い
ハガーのパイルドライバーがアーケード版より速く、やや遠くまでジャンプできるようになっています。そのため、前方の敵を巻き添えにしやすくなっています。
車壊しのボーナスステージが易しい
ステージ2をクリアした後の車を壊すボーナスステージは、SFC版では縦軸をうまく合わせればボンネットと後部を同時に攻撃できる位置があります。ここで攻撃すればあっという間に全壊させることができます。ハガーならば最短6秒でクリアできます。
『ガイ』では1UPアイテム、無敵アイテムが手に入る
『ファイナルファイト GUY』では、残機が1つ増える「キャラクター人形」、一定時間無敵になる「ジェシカ人形」がドラム缶やタルの中から出てくることがあります。

SFC版の難しい点

敵の攻撃力が高い
一部の敵キャラの攻撃力が理不尽なまでに上がっています。特に顕著なのがアクセル、スラッシュの攻撃で、ハンマーナックルや蹴りを食らうとライフゲージの50パーセント分のダメージを受けます。ソドムやエディの攻撃も一度受けただけで致命傷です。アーケード版以上にSFC版は、ボスの攻撃を1回も受けずに倒すかが重要になってきます。
復活時のダメージがない
アーケード版では、敵にやられて残機が上から降りてくる時に、画面内のすべての敵にダメージを与えましたが、SFC版ではこの特典はありません。
ステージ3の強化アンドレたちが強すぎ
ステージ3のちょうど真ん中に出てくる特殊なアンドレたちの無敵時間が長くなっています。右端でダウンさせてこちらが左端で構えていた場合、アンドレたちが至近距離まで近づいてきた頃にちょうど無敵状態が切れるといった具合です。また、『GUY』では難易度を EXPART にしてプレイすると、アンドレ2体を倒し終わっても、さらに追加のアンドレ2体が出現するので超難関です。
アビゲイルが強すぎ
アビゲイル(ステージ4のボス)は、攻撃力や無敵時間だけでなく、ぶん投げのつかみリーチも長くなっています。また、アーケード版アビゲイルのぶん投げはつかまれてもボタンを連打すれば回避できましたが、SFC版ではつかまれたら確実に投げられてしまいます。そして投げられた際のダメージも大きく、ライフゲージの約70パーセントを失います。
アイテムの数が少ない
敵の数が一度に3体までしか出ないということは、ドラム缶やタルもそれだけ少ないので、ゲーム中に入手できるアイテムの数は必然的に少なくなります。アビゲイルのステージでドラム缶が9体固まっているような光景はSFC版にはありません。まあ、ドラム缶が左右から転がってくるようなシーンも少ないんですがね。あ、でもラストステージで落ちてくるシャンデリアからは、ほぼ毎回お肉が出てきますよ。
ガラス割りのボーナスステージが難しい
SFC版ではアビゲイルを倒した後にガラス割りのボーナスステージとなりますが、ガラスとガラスの距離が長くなっているため、動きの鈍いハガーだと20秒以内にクリアするのはかなり困難です。一度でもガラスを回転させてしまったらアウトかもしれません。

どちらとも言えない点

起き上がりが早い敵が多い
アーケード版でダウン時からの起き上がりが早い敵と言えばナイフ男だけでしたが、SFC版では、デブ男、オカマ、アンドレもすぐ起き上がります。そのぶんハガーのバックドロップを手早くかけられるので、便利と言えば便利です。