ふしぎなえほん
シール
絵本1~3をクリアするには、下記のナゾを解いてシールを集める必要がある。
- 絵本1
- 010 011 012 014
017 020 - 絵本2
- 024 026 030 033
036 039 044 046
057 061 - 絵本3
- 053 073 075 080
085 098 100 108
117 123 135 138
解答
絵本1
01
よく晴れたすてきな朝のこと。
僕が草原を歩いていたら、右側に「枯れた木」があるところで、道の真ん中に「ながぐつ」、道の左側に「ぼうし」が落ちているのを見つけたんだ。
『落し物かな?』
これは、ほうっておけないね。
02
真ん中に「リンゴの木」が生えている広場にやってくると、「リンゴの木」の下で何かを熱心に拾っている「おじさん」がいたので、話しかけてみたんだ。
『僕は落し物をした人を探しているんです。困っていそうな人を知りませんか?』
03
その「おじさん」は口ひげをピクリとさせて、こう言った。
『その「ぼうし」は私のものですよ。
見つけてくれてありがとう』
04
『これは、そこの「リンゴの木」から落ちたばかりのものです。
お礼に差し上げます』
その「おじさん」は、ポケットから「リンゴ」をとりだして、手渡してくれた。
それはピカピカに磨かれていて、とてもおいしそうだった。
05
僕は草原を先に進んでいった。
そうすると、「女の子」が歩いてきたので、声をかけてみた。
『僕は落し物をした人を探しているんです。落し物は、この「ながぐつ」なんですが』
06
その「女の子」はモジモジして、小さな声で言った。
『わたしには、よくわかりません。この先に家があるから、そこで聞いてみてください』
僕はお礼を言って先を急いだ。
07
「ながぐつ」を落としたのはこの家の人かな?
僕は、白い壁の家の扉を叩いた。
すると、やさしそうなおばさんが扉を開けてくれた。
『こんにちは。なにかご用?』
その家の食卓にはおいしそうな「バナナ」が置かれていた。
08
『僕は、この「ながぐつ」を落とした人を探しているんです』
『おや、これはうちの子の「ながぐつ」のようだね。どうもありがとう』
おばさんはお礼だと言って食卓の「バナナ」を手渡してくれた。
絵本2
01
ここは町はずれの喫茶店。
今日はお店の「おばさま」がお出かけなので、店員のわたしがお店番です。
「おばさま」は扉を出るときに、
『しっかり頼むよ。なるべく早く用事をすませて帰るからね』
と言い残していきました。
02
「おばさま」を見送った後で、忘れ物に気がつきました。
カウンターに「カサ」が置いたままになっています。
『あら、たいへん!
でも、「おばさま」がどこに出かけるのか、よく聞いていなかったわ』
03
しばらくして扉のベルが鳴りました。今日の最初のお客様は、この「おじさま」です。
『ひどい雨だ。「コーヒー」を頼むよ。とびきり熱いのを、ね』
そう言って、窓辺の席を選びます。お外を見ると、雨が降りだしています。
04
続けて勢いよく扉が開きました。石畳に落ちる雨の音が流れ込んできます。次のお客様です。
『ふう、天気予報のとおりだね。雨ですっかり冷えちゃったよ。「紅茶」をください』
そう言って、店の奥に向かいます。この「男の子」の指定席です。
05
さて、「おばさま」のかわりに窓辺のお客様に「コーヒー」を作ります。
そうそう、奥の席のお客様にも「紅茶」を作らなきゃ。
『あら、たいへん!』
「ミルク」が見つかりません。
06
そのときに扉のベルが鳴りました。
『よかった!「おばさま」だわ』
喜んで振り返ってみると、別のお客様。
この「冒険家」も常連さんで、いつもカウンターに座るのです。
07
『ふう、疲れたなあ。でも、この「キノコ」が手に入ったのはうれしいな。ああ、そうだ。「ココア」をたのみます』
「冒険家」は、カウンターに「キノコ」を置きました。
『これをお分けしますよ』
08
『ありがとうございます。
でも、ごめんなさい。
「ココア」はできません。
「ミルク」が無いんですもの』
私は正直に言いました。
09
私の声を聞きつけた窓辺の「おじさま」は、
『私は「コーヒー」をブラックで飲むよりも、ほんの数滴でいいから「ミルク」が欲しいなあ』
とヒゲをひねります。
10
奥の席の「男の子」は大きな声で
『英国風の
「紅茶」には「ミルク」だよね』
って言うし、カウンターの
「冒険家」も、
『「ココア」が飲みたいとここまできたのに残念です』
とメガネの奥から見ているし…。
ああ、困っちゃったな!
11
そのとき、またまた扉のベルが鳴りました。
「おばさま」が帰ってきたのです!
『おや、たくさんのお客さんだ。みなさん、雨のなかをようこそいらっしゃいませ』
わたしは「おばさま」のとんがり帽子を見て、ホッとしました。
12
『どこを見ても、「ミルク」が見つからないんです!』
「おばさま」は目をグリグリさせて言いました。
『おまえは何を言っているの?
「ミルク」が無くなったから、買いに行ってくると言っておいたじゃないか!』
絵本3
01
ある日、私の友人である旧家の当主から解決してほしい事件があるという連絡があった。
私は、さっそく彼の家を訪れた。入り口では黒づくめの
「執事」が出迎えてくれた。
02
「当主」によると、暖炉の上の「彫刻」が消えうせたという。
「この屋敷にはあまり人の出入りがないんだ。きっと屋敷の誰かが隠したんだよ」
「御曹司」が扉の影でささやいた。
彼は自分の勉強部屋で情報を話すと言いだした。
03
そこには先客がいた。
「あ、坊ちゃま!実は…ああ、お客様もご一緒でしたか。ち、ちょっと失礼します」
「コック」は部屋を出ていった。
「あの人は…」
「あの帽子でわかるとおりさ。僕に何か用があったのかな?」
04
「おや、もう一人いるようだね」
「ニャア」…「ネコ」がいた。
「ふふ。彼女は我が家の女王様さ。…おっといけない勉強の時間だ。話は後でね」
「一人で勉強なのかい?」
「まさか!家庭教師がいるんだ。ちょびヒゲのね」
05
私は食堂へと行ってみた。そこにいた「庭師」は急に現れた私に驚き、「腕時計」を落とした。
「お、お客様でしたか。おどかさないでくださいよ」
06
「いま落とした「腕時計」は、あなたのものですか?」
「い、いえ坊ちゃまのものですよ。庭で仕事中に見つけたので返そうと思って」
「なんで食堂に?」
「坊ちゃまは食いしんぼですから。いつもここにいるんですよ」
07
広間から見えていた庭に出てみると、そこには「家庭教師」がいた。
彼はそこの「スコップ」を見ながら、
「これの持ち主を探しているんですよ。青いズボンをはいている「庭師」ですがね」
と言った。
08
そこに「お手伝い」がやってきた。
「あら、ここでしたのね。お客様、ご主人様がお呼びです」
「わかりました」
「あなたは、お坊ちゃまのお勉強の時間ですよ」
「家庭教師」は慌てた。
「おや、もうそんな時間か」
09
「ニャア」…また「ネコ」だ。
「あら、足が泥だらけじゃないの!また庭に出てたのね!」
「お手伝い」はため息をついた。
「庭に?」
「ええ。屋敷の人は知らないんですけど、穴を掘って大事なものを隠すんです。犬みたい」
10
泥だらけの足跡のそばには銀色の「フォーク」が落ちていた。
「これは…そうか、勉強部屋の「コック」は、これがなくなって探していたんだな」
11
消えた「彫刻」の詳細を「当主」に聞いてみた。
「それはピカピカ光るものですか」
「そうだね。小さな女神像だが、見事な銀細工なのさ」
「なるほど。…どうやら事件の真相がわかりましたよ」
「本当かね!さすがだな」
12
「当主」が広間にみんなを集め、私は真相を話しはじめた。
「「彫刻」がなくなった後に、庭で「庭師」がある物を見つけ、「御曹司」がイタズラしたと考えました。
穴を掘った跡に、「御曹司」の「腕時計」を見つけたのです」
13
「「家庭教師」も疑っていました。「御曹司」の勉強部屋の床に泥がついていたのを見て、何かが起きていると感じます。彼は証拠を見つけようと庭に出ていましたね。よく見れば、あの泥は「ネコ」の足跡だとわかったはずですが」
14
「「コック」も疑いを持っていましたが、それは「彫刻」のことではなく、なくなった「フォーク」を気にしていたのです。
彼は、いつも食堂にいすわる「御曹司」が、イタズラで持っていったと考えたのです」
15
「ひどいや!
みんな僕を疑っていたのか!
「彫刻」なんか隠さないし、「スコップ」なんか使ってないし、人に黙って「フォーク」なんか持ち出さないよ!」
「御曹司」は怒り出した。
16
「みんな、君をかばおうとしていたんだよ」
「御曹司」はみんなを見ました。
「う、うーん。そうなのかなあ」
「当主」は優しく言った。
「この屋敷に悪い人はいないよ」
「その通りです。
本当の犯人はあそこにいます」