シムシティー
完全攻略
SFC版

50万人への道

ここでは、初級でメガロポリスを作る手順を紹介します。まずは初級で 50 万人を目指してください。かなり難しいはずです。中級・上級になると、最初の資金が少ないのですが、初期段階で開発のペースを緩めて着実に資金を貯めていけば、進め方は初級とまったく同じです。

マップ選択

まず、マップ選択が重要です。熟練した市長ならどんな地形でもメガロポリスを達成できるという意見もありますが、常識的なレベルで考えると、ほとんどの地形では人口を 50 万人まで増やすことができません。次の条件を満たす数少ないマップを選んでください。

建物は陸地にしか建てられないため、水域の少ないマップを選んだほうがよいのは当然です。水域の割合が 20% 以内でないと、まずメガロポリスには到達できないと思われます。

また、人口の増え方は、街の中心(最初に開発を始めた地域)から離れるほど増えにくくなるため、開発はマップの中心から始めるのが常識です。したがって、たとえ水域が少なくてもマップの真ん中を川が流れている地形は NG ということになります。水域ができるだけマップの隅に集中していることも重要なポイントです。

さらに必須条件ではありませんが、湖が点在しないことです。特にマップ中心に近いところに湖があると、都心に穴が空いて人が集まりにくくなります。

おすすめは取扱説明書でも紹介されているNo. 61のマップです。水域が15%でマップの右下に固まっています。湖もなく、さらに緑地も多い。説明書に従うのはあまりにもオーソドックスかもしれませんが、これ以上優良なマップは今のところ見つかっていません。

ビレッジ

街のレイアウトを決める

まずは街のかたどりをします。行き当たりばったりに開発を始めると、マップの端で無駄な空き地ができてしまうからです。できるだけ建物がマップに無駄なく収まるように、最初に街のレイアウトを決める必要があります。最初の作業にしてはかなり面倒ですが、大事なことなので怠らずにやりましょう。

50万人を目指すのなら、街のレイアウトは鉄道を建物2つ分の間隔を空けて平行に敷き、マップ中心には住宅地区を多めに、中心から離れるほど、商業地区を多めに建設していき、マップの隅は工業地区限定にすることです。人口比は R : C : I = 2 : 1 : 1 を守ります。商業地区を多く建設し過ぎないように注意しましょう。

理想的な建物の配置法をここでまとめておきます。

ただし、初めから上記のポリシーを守ろうとすると失敗しやすいので注意が必要です。たとえば、最初の発電所などは初級ならまだしも、中級・上級では、ひとまずマップ中心に近いところに建てて、十分な収入が得られるようになったらマップ端に建て替えるようにすると良いでしょう。

発電所を建設し開発を始める

レイアウトがだいたい決まったら、ようやく開発を始めます。まずは発電所です。初級では、はじめから原子力発電所を建設します。場所は、No.61のマップならば、上端か左端の真ん中に建設し、その周りには工業地帯を作りましょう。マップの端なので工業地区限定です。工業地区は固めて建設すると公害がひどくなるので、マップの端に接した 1 ラインだけで建設すると良いでしょう。

次に1ブロック離して商業地区と住宅地区を建設します。工業地区のラインとは垂直に線路に沿って建設していきます。マップの隅に近いところは商業地区を、中心に近づくほど住宅地区を多めに建設していきます。なお、地価の高いビレッジの段階で公園や警察署を建設するのはやめましょう。

ここまででマップ端に工業地区、マップ中心に住宅地区・商業地区という基本パターンができました。あとは住宅地区・商業地区をマップ中心から徐々に拡張していき、工業地区はマップの端に沿って伸ばしていくことになります。

タウン

「市長の家」を早めに建設する

以上の要領で三大地区を計10個も建設すれば、あっという間にタウンになります。ここでもらえる「市長の家」は、タウンの段階で建設しておきましょう(理由はプレゼントを参照)。

現在開発している街の中心部に建設すると手間が省けます。プレゼントは人口の増えにくい地域に建設して発展の手助けにするのがポリシーですが、街の中心の地価を保つために建設するのも使い方の一つです。もちろん遠く離れた空き地に建設してもかまいませんが、最初に決めたレイアウトを崩さないように注意しましょう。

需要インジゲーターどおりに建設する

次のシティーまでいくのも基本的にやり方は同じですが、そろそろ要求インジゲーターを見ながら建設しましょう。初期段階ではバーの変動が激しいので、バランスよく建設しているつもりでも不景気になる地区が出てくるものです。需要がマイナスになっている地区は建設せずに、プラスの地区だけを建設するようにします。あまり同一方向に開発を進めるのもバランスが悪いので、適当なところで交差点を作り、もう一方の方向にも街を広げていきましょう。

警察署は建てて 1 カ所

人口が増えるにつれて心配になる要素の1つが犯罪。そろそろ警察署を建てる必要が出てくるかと思われます。しかし、警察署の維持費は年間100ドルなので、できるならば建設したくないところです。地価の高いタウンの段階では警察署は1カ所にとどめておきましょう。

シティー

スタジアムの要求を考慮に入れて

めでたく「シムシティー」と言える段階まできました。このあたりから様々な要求に対応しなければなりません。

まず人口が 2 万人くらいになるとスタジアムを要求されます。これを要求されたときに資金不足で建設できないと、住宅地区の発展に悪影響が出ることになるので、できれば要求がくる前に建設しておきたいところです。建設場所はどこでもよく、電気も必要ないのですが、施設面積が4×4なので配置場所をよく考えなければなりません。マップの隅などのレイアウトを崩さない場所に建設することが重要です。どうしても場所が決めにくい場合は、当分は開発をしない川向こうなどに建設しておき、資金に余裕ができたら適当な場所に立て替えてもかまいません。

スタジアムを建設して資金が2000ドル以下になってピーチ銀行、さらに動物園をもらうというのが理想的なパターンです。

プレゼントの使い方も重要

まず、スタジアムを建設した段階でもらえるのが動物園です。これは特別収入があるので年が変わらないうちに建設しましょう。まだ地価が高くて人口が増えやすい段階ですので、動物園は遠く離れた空き地に先行建設するのがベターです。ただし一度建設すると建て替えは不可能ですので、くれぐれもレイアウトに気をつけましょう。ピーチ銀行は特別収入がなく、お金を借りる予定もないのでストックしておいてかまいません。

港・発電所に備えてゆったりペースで

次の試練は港です。これは5000ドルという高額な上に公害まで出します。さらに建物の数が多くなってくると、2番目の発電所という予想外の要求も来るでしょう。どちらも要求されたときに建設できないと街の発展を妨げることになるため、人口が3万人くらいになったら開発のペースを緩め、資金がたまるのを待つのが懸命といえます。

港も第2の発電所も電線を通す必要がない施設なので、建設場所は周囲に悪影響を与えない場所を選びましょう。

キャピタル

空港が襲ってくる

最後の試練ともいえるのが空港です。正直なところ、10000ドルもの大金は初級であっても用意するのは難しいでしょう。銀行という手もありますが、できれば銀行には頼らないようにしたいところです。やはりここでも開発のペースを遅めにし、資金がたまるまで必要な建設のみにとどめて、街の発展を見守るのが安全です。

空港の建設場所として、いちばんのおすすめはマップの角です。電気は必要ない(むしろ停電していたほうが飛行機が飛ばなくて安全 )ので、当分は開発しない空き地に建てて問題ありません。

地価の低い地域への対策

キャピタル中盤くらいから、都心から離れた地域に、地価が低く人口の増えにくい住宅地・商業地が現れ始めます。

住宅地区は地価が低くても発展の見込みがありますが、商業地区は地価がMIDDLE以下の場合、最高段階まで発展することはほとんどありません。発展が見込まれない地区を見つけた場合、プレゼントを建設して地価を上昇させる手段があります。ただし、プレゼントは 1 カ所に固めると非常にもったいないので、一度建設したら効果が表れるのを待ち、なるべく場所の間隔を広く空けて建設するようにしましょう。

また、住宅地が病院になっていたら迷わず破壊し、新しく建設し直してください(学校は駄目)。貴重な開発地を何の機能もない建物で占領されたままにしてはいけません。

メトロポリス

悩みどころが一転する

さて、めでたく人口が10万人を突破しました。おめでとうございます。というのは、メトロポリスに達成するには、かなりの財政的な技術が必要だからです。おそらくシムシティーに慣れていない人は、スタジアムを要求された時点で資金不足、銀行から借金して建設するも、その後の慢性的な赤字によってそれ以上街を大きくすることができなくなり挫折、というパターンが多くあります。それを乗り越えたとしても今度は港・空港・第2の発電所で、圧倒的な資金不足に陥ります。たとえ初級でも、メトロポリスに到達するには、よほどの熟練を必要とするからです。

これで第1の関門突破です。第2の関門は、資金的な問題はほとんどなく、人口が増えにくくなるという問題に変わります。マップの隅や川の向かい側など、人口の増えにくい地域をどのように開発していくかがポイントになるでしょう。

犯罪に注意しながら街を拡大させていく

まずは安定した収入を確保するために、今まで以上のペースで街を開発していきましょう。注意したいのは犯罪です。公害に関しては、工業地帯を隔離しているのでほとんど気にしなくてかまいませんが、犯罪は人口が増えるほど心配になってくる問題です。シティーやキャピタルの段階では地価の高かった地域が、犯罪の増加によって衰退することもあるので、今まで控えめだった警察署をこれからは積極的に建設していくようにしましょう。

鉄道網は確実に

街が大きくなるほどおろそかになりがちなのが、交通機関の徹底です。住宅地区・商業地区・工業地区は交通機関でつながっていない、あるいはその距離が長すぎると、相互作用を失い、発展が妨げられます。交通の便をスムーズにするためにも、住宅地区・商業地区はできるだけ近接して建設することが大切です。

川向こうへの進出は一方が十分に飽和してから

川で 2 分されたマップの場合、できれば広いほうだけで開発を進めていきたいものです。実際、川向こうに開発を進めるのは、もう一方に開発できるスペースが無くなってからでかまいません。しかし、50万人を目指すとなると、いずれは川の向こうにも開発を進めていかなければなりません。

川向こうへの進出時に問題となるのが交通の便です。街の中心からの鉄道距離があまりにも長いと、まず発展してくれません。川向こうへはできるだけ多くの海底トンネルで結ぶ必要があります。海底トンネルは、建設費・維持費が高額ですが、ここまで到達した市長ならば、それを十分カバーできる収入を得ているはずです。それよりも、交通網を確実にすることが難しいはずです。

プレゼントは確実にもらっておく

人口が40万人を超える頃になると、もはや人口はただでは増えてくれないでしょう。なにしろ開発できる土地が交通の便の悪いマップの端ばかりで、まともに発展するのは工業地区だけではないでしょうか。

ここで忘れてはならないのが、プレゼントの存在です。まだ入手していないプレゼントがあれば、強引にでも条件を満たして、必ず使いきりましょう。見落としやすいプレゼントとしては、「強力な消防署」や「大きな公園」の3つめでしょうか。プレゼントは、どんなに地価が低い地域でも隣接地区の地価を飛躍的にグレードアップさせてくれますので、これを使わない手はありません。

埋め立てはできるだけ都心の近くを

いよいよ開発できる土地が皆無になると使えるようになるのが「埋め立て」のプレゼントです。計4カ所の水域を地区 1 個分の平地に埋め立てることができるのですが、場所は必ず都心の近くを選びましょう。もともと水域に接したところ埋め立てるので、地価はそれなりに高く、人口が増えやすい環境を作ることが可能です。

どうしても人口が増えない場合は税率0%に

以上の作業を首尾よく繰り返していけば、何とか人口50万人を達成できると思われます。人口45万人くらいになって、あと一歩のところで発展が止まってしまった場合は、最後の手段、税率0%を実行しましょう。これで念願のメガロポリス達成です。

メガロポリス

60万人を達成するにはスラムの復興が必要

人口が50万人に達し、BGMも豪華なものになって、ついにマリオ像も建設。しかし、これで市長として為すことはすべて終わったわけではありません。人口はまだまだ増やすことができるのです。人口が60万人になると、今までになかったBGMとともにDr.ライトの兄弟が出てきて、市長の優秀さを誉め讃えてくれます。このイベントまで見れば、シムシティーを真にクリアしたといえるでしょう。

本編のマップでは建物を食い込ませるテクニックを使わないかぎり、50万人を達成した時点で、マップのほとんどを使い切っていると思われます。しかし、最高レベルまで発展していない建物(主に地下の低い商業地区)は結構あるのではないでしょうか。そのようなスラム地区を復興させれば(あるいは他の発展しやすい地区に置き換える)、さらに人口を増やすことができるはずです。

プレゼントは50万人達成時のマリオ像で終わりですが、60万人達成時のライト兄弟のイベントはぜひ見て欲しいと思います。